映画「Mr.&Mrs. スミス」レビュー あらすじ・ネタバレ有 最強夫婦のバディ映画!

らいつです!
今回は、「Mr.&Mrs. スミス」を紹介します!
こちらは、2005年に公開された、ダグ・リーマン監督によるアクション映画です。

こちらの監督の作品は「ジャンパー」や「オール・ユー・ニード・イズ・キル」など印象に残っています。
ブラッド・ピットアンジェリーナ・ジョリーの二人が結婚するきっかけになったと言われる映画ということは、後で調べて知りました!笑

この映画をまず短く言い表すと、

「爽快かつ過激、そして最強に面白いバディ映画」

といった感じです!!

私、らいつは「ズートピア」や「TIGER & BUNNY」、「HUNTER×HUNTER」のような、主人公たりうる登場人物が二人いて、その二人の心情や絆を描いているといったようないわゆる「バディもの」が非常に好きで、この作品は見事にツボにハマりました!

下は予告編の動画になります。



目次

 

 

あらすじ(※ネタバレ注意)

結婚して「5~6年」になる夫婦、ジョンとジェーンが夫婦でカウンセリングを受けるシーンから物語が始まります。
二人はコロンビアのボゴタで出会い、お互いにミステリアスな雰囲気に惹かれて情熱的な恋に落ち、あっという間に結婚をしたのですが、現在は倦怠期の真っ只中。
その原因はお互いの「隠し事」にありました。
実はこの夫婦は、二人とも「プロの殺し屋」として別々の組織に身を置きながら、お互いに身分を偽ったまま夫婦生活をしていたのです。
それが、ある任務を境目に話が大きく展開します。

二人はいつものように殺しの任務を受けるのですが、そのターゲットと任務の場所が全く同じで二人は鉢合わせをしてしまい、お互いに邪魔し合う結果となりターゲットを取りのがしてしまいます。
すぐに二人は、その場にいたのが互いのパートナーであったことを突き止めます。
その晩、緊張感に包まれる中、二人は自宅で夕食をとるのですが、決定的な出来事を元にジェーンは誤魔化しきれず車で逃走、ジョンもその後を追いますが、二人がまともに話し合えることはなく、そのままジェーンは車で組織まで逃亡してしまいます。

お互いの組織の「身元がバレたら48時間以内にその相手を殺さなければならない」という決まりのもと、互いにアクションを起こすものの殺すには至りません。
その間にも互いの葛藤が見られ、「殺さなければならないが殺せない」「二人の出会いは計画だったのか」というような思い・疑惑が渦巻きます。(個人的にここがめっちゃくちゃ見所
互いの本音がはっきりしないまま舞台は二人の家へと移り、ここで銃撃戦を繰り広げます。(なぜすぐに警察が来ない笑)
最終的には殴り合いにまで発展(退化?)し、互いに銃を突き付けるに至るがお互い引き金が引けない。(ここの表情も見所!!!)
結局、お互いを殺したくないことが分かり二人は激しい和解(意味深)をします。

が、翌朝には48時間の猶予を待たずに組織の追っ手が襲いかかります。
二人は協力して窮地をしのごうとしますが、家が吹っ飛びます。(やばい)
車で追っ手と戦いながら、互いの過去や秘密を打ち明け、「5~6年」に渡る夫婦生活で初めて本当の自分を語り合います。(このシーンもたまらなく好き)

逃げながら、きっかけとなった二人のターゲットを留置所から連れ出し尋問したところ、実は二人の殺し合いは、「ライバル組織の暗殺者が夫婦なのは都合が悪い」という理由で二人が所属する組織が互いに手を組み仕組んだことだと発覚。
ターゲットに仕込まれた発信器ですぐに追っ手が現れ、二つの組織から逃げ切るのは無理だと判断し、逃げ込んだショッピングセンターで殺し屋の追っ手と戦うことを決意します。
この期に及んでお互いにいがみ合ったり足を引っ張り合ったりしながらも、二人の呼吸が徐々に合っていき、最終的には追っ手を全て倒しきることに成功します。

ラストシーンでは、再びカウンセリングのシーンに。 二人の夫婦の関係について、ジョンはいたずらな笑みを浮かべて10点満点で「10」と指を広げて答えるのでした。


このような内容になります。
続いて順番に感想を語っていきます。


 

キャスト

この作品の「Mr.スミス」にあたるジョン・スミス演じるブラッド・ピットと、「Mrs.スミス」にあたるジェーン・スミス演じるアンジェリーナ・ジョリーという超有名な二人がこの作品の要です。
もうこの二人に関しては文句無しで、流石の一言です。
小さな掛け合い一つとっても、間の取り方、表情が素晴らしく、うまくいかずもどかしい夫婦を見事に表現していました。
というかアンジェリーナ・ジョリーめっっっちゃせくすぃ~ですね。
こりゃブラッド・ピットも恋に落ちるわけです。

アクションシーンも完璧で、優秀な殺し屋である二人が殺し合うシーンも協力して戦うシーンもかっこよすぎて興奮が収まりませんでした!

 

ストーリー

つづいてストーリーですが、ストーリー展開としてはかなりハイスピードなのですが、そこは仕掛けがしっかりしていて、「何でそうなった?」というシーンはありませんでした。
例えば、妻のジェーンが夫のジョンに殺し屋だとバレてしまうシーンや、ジョンとジェーンの後戻りできなくなる瞬間の仕掛けなどが丁寧に作り込まれていて、ストーリーの運びに納得感がありました。
一方、細かな設定の作り込みという点ではやや突っ込みどころが多く残るという印象です。
ちょっと現実離れしているように感じるところや、あれ?これで解決?と思うところなど、細部を気にすると色々あるのですがそこは勢いで「こまけぇこたぁいいんだよ!」精神ですかね。嫌いじゃないです!笑


演出

演出ですが、これはもう満点です!
バディものの中でもあまり見たことがない「夫婦バディ」ですが、「夫婦」という設定を最大限に活かしつつアクションシーンも迫力満点で、要所要所の笑いもしっかりとる、というところに映画全体としての完成度の高さを感じました。

特に好きな演出が、二人が家で銃撃戦をして本気の殴り合いになるのですが、コミカルな音楽が流れているため「過激な夫婦喧嘩」にしかなっていなかったシーンです。こんなの笑うしかないですよね笑

また、ショッピングセンターに逃げ込んで戦う時に二人がスーツに着替えるシーン!
普通スーツだと動きにくいだろ!って思うのですが、二人のスーツがあまりに似合っているものだから、

「これでいいんだ」

という悟りに近い感情になってエキサイトしながら見ていました笑


最後に

作品を通して「夫婦仲」というテーマが一貫していたので、細かいところはそもそもあまり気にする必要がありませんでしたし、楽しみながら見ることができました。

やや勢い押しなところは否めませんが、「最強の夫婦バディ」という単語に少しでも惹かれた方は見ることを強くおすすめします!

今度は同監督のヒット作と言われる「ボーン・アイデンティティー」を見てみようかな…!
では、また次の記事で~!!