映画「バーフバリ 王の凱旋」レビュー 堂々の完結編の完全版がNetflixで視聴可能! テルグ語版とヒンディー語版の違いは?

 

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出典:『バーフバリ 王の凱旋』完全版公式サイト

 

らいつです!
今回は、前回紹介した「バーフバリ 伝説誕生」の続編にあたる「バーフバリ 王の凱旋」をレビューしたいと思います!
前作のレビューもありますので気になる方はそちらもどうぞ!

 

 

rilights.hatenablog.com

 

 

先の記事でも書きましたが、私は「バーフバリ 王の凱旋」を劇場で見たのがバーフバリとの出会いでした。
連れていってくれた(布教してくれた)友人に「前作見てないんだけど大丈夫かな…?」と聞いたら、
「開始冒頭でダイジェスト流れるから大丈夫! どうしても不安ならYouTubeにもダイジェストあるよ!」と言われました。く、くわしい…。
こちらの友人、既に見たことがあり2回目の鑑賞だったようです。恐るべしバーフバリ。
私は物語についていけないのが嫌だったので、YouTubeで予習をしてから見に行くことにしました。
そのとき見た動画がこちらです。

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そして↓は、「バーフバリ 王の凱旋」の予告編となります。

youtu.be

 

 

劇場でバーフバリを見て、最近になって前編を見たタイミングでなんと、Netflix で「バーフバリ 王の凱旋」が配信スタートしたとの情報が!これはもう一度見るしかないと思い立ち、見るにいたりました。
ここで一つ注意点があるのですが、Netflixで見られるのはテルグ語版ではなくヒンディー語版になっているのでご注意ください。その微妙な違いについても語れたらと思います。

 

目次

 

 

あらすじ(※前作のネタバレ含みます)

遥か遠い昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。
自らが伝説の英雄バーフバリの息子であることを知ったシヴドゥは、父の家臣カッタッパから、 ある裏切りによって命を絶たれ、王座を奪われた父の悲劇を聞かされる…。
カーラケーヤとの戦争に勝利を収め、国母シヴァガミから王位継承を託されたアマレンドラ・バーフバリ は、自ら治めることになる国を視察するために、信頼する忠臣カッタッパと共に身分を隠し、旅に出る。
その旅でバーフバリはクンタラ王国の姫デーヴァセーナと恋に落ちるが、 王位継承争いに敗れたバラーラデーヴァは、バーフバリとデーヴァセーナの仲を裂き、バーフバリを王座から引き降ろすべく邪悪な策略を巡らしていた。
やがて、王位を奪った バラーラデーヴァはバーフバリと生まれたばかりのその息子の命をも亡きものにしようとする…。
バーフバリはなぜ殺害されなければならなかったのか?
母デーヴァセーナは なぜ25年もの間、鎖に繋がれていたのか?
すべてを知ったシヴドゥはマヘンドラ・バーフバリを名乗り、暴君と化したバラーラデーヴァに戦いを挑む!

 

出典:映画『バーフバリ 王の凱旋』完全版公式サイト

 

キャスト

前作の役者が引き続き登場します!
前作でもそうだったのですが、バーフバリは親子両方同じ役者(プラバース)が演じています。
マヘンドラの母として登場したデーヴァセーナの若い頃の姿も見所です。
知らなかったら同じ役者とは思えないかもしれません!

今作ではさらに「男の肉体美」が強調されている気がします。
みんなムッキムキなんですよね。彫刻レベルの美しい肉体も見ごたえありです!笑

さらにバーフバリの魅力の一つでもありますが、「女性が強い」です。
アクションシーンでもそうですが、物語の中で女性が「足を引っ張る」存在ではなく、しっかりとした信念を持った強い女性であることがこの作品をより魅力あふれるものにしています。
シヴァガミのセリフでもある「この宣誓を法と心得よ!」は、シヴァガミが内に秘める信念の強固さを感じさせますね!

 

ストーリー

文句なしの完結編!
といった感じです。

続編となるので、マヘンドラの父「アマレンドラ・バーフバリ」の世代の話の続きからスタートします。
これも「流石!」としか言いようがないのですが、最初から飛ばしまくってます。情報量が多いです。
こればかりは本当に見ないと分からないんですが、起きていることはぶっ飛んでいるはずなのに最高にカッコいいんです。
最初からバーフバリワールド全開で引き込んできますので、心して見てください!笑

公式でも名言されているそうですが、この物語のさらなる続編は作られる予定はないそうです。
残念…な気もしますが、たまに見かける「つじつま合わせの続編を無理に作って駄作になってしまった」ということが起こることもなく、潔いと思います。
それほどまでに、ここまで広げられてきたストーリーが、しっかりと完結されているので後味も最高で安心して見られます

ただ、やはり元々「続き物」として作られた作品なので、「王の凱旋」から見た立場からしても「伝説誕生」から見てほしいと感じます。
その理由は、過去の回想があまりにも長く密度が濃いので、父であるアマレンドラが最高に好きになるのですが、現代に戻った時に「あ、戻ったのか」という唐突さ、あっけなさを感じてしまうからです。
「分かってはいたけど寂しい」とでも言うのでしょうか。当然ですがこのストーリーの真の主役はアマレンドラの子であるマヘンドラ・バーフバリなんですね。
どうしてもそのような思いになってしまうので、しっかりと前編から見ることを強くオススメします。

 

演出

もう、相変わらずどころかよりパワーアップしてます。
初っぱなから神話級のイベントをぶっこんできて、事情を知らない人ですら「バーフバリの圧倒的王の器」を脳に叩き込まれる感覚です。
その映像のインパクトはさながら「神話そのもの」といった感じで迫力満点です。

アクションシーンは相変わらず、重力やら慣性やらその辺の常識は投げ捨てています。インドパワー全開です。
ひたすらに「かっこよさ」を追求し、「こうなったらいいな」という子どもの願望に近いものを恥ずかしげもなく映像にしたという感じです。
特に好きなのは「樽のシーン」と呼ばれる場面で、「絶対にそうはならない」と分かるんですが突っ込むのは野暮と言わんばかりの勢いで叩きつけられ、展開が運んでいくものだから「まあいっか!」と思えてしまいます!笑
らいつは劇場でこれを見たとき、かっこいいやらおかしいやらで、涙が出るほど笑いました!!(結局笑ってる)

さらに、アクションシーンだけでなく、思わず涙を誘うシーンも…。
劇場でも泣きましたが、前編を見てからもう一度見たら涙が止まらず大変でした。本当に。
バーフバリやカッタッパ、シヴァガミそれぞれの思いを考えると込み上げてくるものがあります…。
そんな具合に、「3代にわたるストーリー」ならではの心揺さぶる展開もあります。

また、前作を見た人だからこそ分かるテンションが上がる演出もあります。
バーフバリ親子は顔を合わせたことがないのですが「やはり親子だ」と感じさせるシーンがいくつもあります。

それだけではとどまらず、Twitterなどでも細かい演出に関わる多くの考察がなされているように、映画全編を通して小さな仕掛けや細かな演技などにも注目です。

こんな具合に盛りだくさんなので、「何回も見たくなる映画」と言って間違いありません。
後編を見たら前編を見たくなり、そしてまた後編…と、沼にはまっている人も少なくないようです。
それだけ映画全体の完成度が素晴らしく高いのだと感じさせられます。
いろんないみで常識破りなこの作品、一度は見て損が無いのではないでしょうか。

 

テルグ語版とヒンディー語版の違いは?

最後になりますが、テルグ語版とヒンディー語版の違いの話になります。
バーフバリは元々テルグ語で作成されましたが、現在Netflixで視聴できるのは「ヒンディー語版」となっています。
結論から言うと、「違う気がするけど思ったほど気にはならない」という感じです。
そもそもテルグ語ヒンディー語も扱えないので違いが分からないという感じですね。
ただ、元々バーフバリの大ファンで何回も見ているという人は気になるかもしれません。

もう一つ、言語に伴って変わっているのは字幕です。
映像は全く変わっていないのですが、同じセリフを言っているシーンでも字幕が違う時があります。
例えば、シヴァガミの決め台詞とも言える「この宣誓を法と心得よ」というセリフは、ヒンディー語版では「二言はない。私の言葉が法である」となっています。
これはこれでかっこいいですが、「あれ?」という違和感はありますね。

また、劇中歌の言語と字幕も変わっています。
メロディラインは変わっていないので、歌詞と字幕のみ違います。
例えば、王の凱旋の冒頭で流れるバーフバリを称える歌「バーフバリ万歳」の歌詞で、テルグ語だと「荒ぶる神 シヴァ神よ」となっている部分が、ヒンディー語だと「暴風神ルドラのよう」と訳されていたりします。
あまり神話に詳しくないので細かな話はできませんが、少し調べたところシヴァ神とルドラ神はほぼ同義と考えてよさそうです。興味がある方はぜひ調べてみてください。
違いが気になるとも言えますが、逆に違いを楽しむことができるとも言えますね。
こればかりは個人差なので、各々の判断にお任せしますが、らいつはあまり気になりませんでした!

 

まとめ

熱が入りすぎて長くなってしまいましたが、実はまだまだ語り足りません笑
本当に考察とか別記事作りそうな勢いです!笑

とりあえずらいつはこれから王の凱旋のIMAX版というものを見たいのと、伝説誕生の完全版が10月26日に公開なので見に行きたいのと、JOYSOUNDバーフバリの劇中歌が歌えるらしいので歌いたいのと、あと日本語吹き替え版もオススメらしいので見たい!という感じです。めちゃくちゃ沼にはまってますね笑

見たらあなたも元気をもらえるインドのぶっ飛び最高エンターテイメント!

って感じなので、ぜひ一度見てみてくださいっ!
それでは、次の記事で~!

 

 

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